ここでは開業祝いを贈る際、気をつけておきたいマナーについて紹介します。
これだけはおさえておきましょう。
開業祝いを贈る時期はいつ?
開業祝いと言っても、事務所の開業、お店の開店、病院などのクリニックの開院など、
色々な業態がありますが、いつ頃贈れば良いか悩むところですよね。
贈る物にもよると思いますが、だいたいは開業日の1週間前から前日、遅くても
当日までに届くように贈るといいと思います。
開店・開業記念パーティーなどに招かれているのであれば、当日に持参すれば
良いと思います。
先方も開業の準備でバタバタされているでしょうから、準備は早めにしておきましょう。
また縁起の良い日に贈りたいという方は、「六曜」に基づいて贈る日を決めると
良いと思います。
六曜というのはその日の吉凶の運勢を示すもので、
「結婚式は仏滅を避けて大安にする」
「葬式は友引を避ける」
などのように、昔から使われている歴注(れきちゅう)です。
だいたい皆さん開業は大安の日を選ばれますが、大安の前は仏滅と決まっていますので、
このような場合は前日にお祝いが届かないようにするのも心配りになります。
詳しい六曜についてはこちらを参照してください。
ウィキペディア 六曜
また、先方が開業してから知るという事もありますね。
開業日を過ぎてしまった場合は、1ヶ月くらいなら商品券や品物などを贈ったり、持参
してお祝いの気持ちを述べるといいと思いますが、贈る場合は一言メッセージを添えると
いいですね。
時期が相当ずれてしまった場合は、1周年記念のように次の機会に合わせて
贈り物をしましょう。
祝いの金額はどれくらい?
一般的な予算の相場は、5,000円から30,000円程度とも、20,000円から50,000円程度とも
言われていますが、お付き合いの深さや、贈り先との関係によっても変わって来ますので、
一応の目安として下さい。
熨斗紙、金封とも、水引は紅白の蝶結び(花結び)が基本です。
金封のときはあわび結び(あわじ結び)も使えます。
表書きは「御開店御祝」「御開業御祝」「御祝」などとします。
開業祝いに贈ってはいけないものは何?
縁起の悪いもの、例えば、火を連想させるような品物や色などに注意が必要です。
灰皿、ライター、ストーブなどは避けたほうが良いとされています。
また、同じような理由で赤い色はあまり使わない方が良いでしょう。
例えばラッピングの包装やリボンなどは、赤色を避け、白やピンクのものを
使うと良いでしょう。
開業祝いでよく使われる花なども、すべて赤いバラや花で統一するのは
タブーです。
胡蝶蘭などは安定を連想させるという事で縁起が良いといわれ、
病院の開院や開業祝いに選ばれることが多いですね。
最後に、開店・開業祝いに品物を贈る場合、そこで販売したり取り扱ったりする
商品は避けましょう。
相手方の業務内容をよく理解し、競合にならない品物を選ぶという気遣いも
大切です。
一番もらって嬉しいのは、何といっても商品券でしょうね。
相手の方が必要なものを揃えるのに使っていただけますし、手入れもいらないので
気楽に受け取っていただけると思います。